患者数も増大している危険なうつ病|検査によって簡単に調べられる

ウーマン

新型うつの問題

医師たち

近年メディアなどでも大々的に取り上げられ、問題となっているのが「新型うつ」と呼ばれる症状です。うつ病に罹った場合、公私を問わず気分が落ち込むことや、何らかの行動を起こす意欲が全く湧かない慢性的な倦怠感を覚えるものです。しかし、新型うつは仕事や学校などの本人がストレスを感じるものに限定して、急な動悸やめまい、重い倦怠感を覚えます。うつ病のように慢性的に症状が現れるわけではなく、ストレス元である職場や学校から離れると、すぐに症状が回復するようになるのです。傍から見ると病気のようには見えず、仮病を装っているようにしか見えないため、現在でも大多数の人がこの新型うつを甘えだと断じています。しかし、この新型うつは心療内科では「適応障害」に分類する症状だと診断しています。適応障害は、特定のストレス元に近づくことで、急激にうつ症状が現れる障害です。厳密にはうつ病とは異なる病であるため、誤解を招きやすい症状ですが、当人にとっては悩ましい厄介な症状となります。治療方法も、心療内科では適応障害への治療法が採択されます。

うつ病は過去の強いトラウマや日々蓄積するストレスが原因となりますが、新型うつはこれらうつ病による症状とは原因がやや異なります。新型うつと同義である適応障害は、自分の属する環境に違和感を覚えることで発症する病です。自分が好ましいとする業務や、自分が望んでいる他社との関係性を築けないことで、理想と現実との大きな落差が生まれ、そのストレスによって発症します。うつ病に罹りやすい人は自罰的な性格をしていることがあります。トラブルが起きた場合は自分を責めてしまい、どんどんストレスを溜め込んでしまうのです。しかし、新型うつはトラブルの原因は他人にあると思い込みます。トラブルを他人のせいにし続けると、徐々に自分と他の人との溝が生まれてしまい、孤立感により強いストレスが発生して新型うつを発症するのです。新型うつを発症しやすい人は、自分自身に対して過剰な自信を持っている人、または他人との競争心が強い人です。学校や職場で、常に自分がその場にいることに違和感を感じている人であれば、新型うつを発症している可能性があります。

この新型うつは放置しても治る病ではありません。無理に働き続けると、体に不調が現れることや、症状の進行により本格的なうつに移行することもあるため、注意が必要です。新型うつは環境への適応ができず、孤立感を募らせることで症状が悪化します。対処方法としては、職場または学校を変えることが挙げられます。また、この症状に理解がある人の支えも必要です。心療内科に通うことで、カウンセリングによって孤立感を和らげ、症状の進行を抑えることができます。また、必要であれば投薬や認知行動療法により、症状の治療を行なうのです。一人で悩んでいても治る病ではないので、必ず専門の心療内科で治療を受けましょう。

このエントリーをはてなブックマークに追加