患者数も増大している危険なうつ病|検査によって簡単に調べられる

ウーマン

根治もできる認知行動療法

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薬物療法の他に、心療内科で用いられているうつ病の治療法として、認知行動療法が挙げられます。この認知行動療法とは、一定の行動を繰り返し行なうことで、脳の認知機能に働きかける治療法です。うつ病の原因は強いストレスですが、そもそもストレスは何の理由もなく与えられるものではありません。社会生活を送る上で何らかの問題が起きていることが、ストレスを受ける理由だと考えられます。認知行動療法は、そのストレス元への対処ができる治療法として、多くの心療内科で取り入れられている治療法なのです。

この認知行動療法を行なう方法は、大まかにいえば一定の条件下で起きる自分の行動や考えを繰り返し修正していき、考え自体を徐々に改めていく方法です。誰しも自分の精神状態は自分の意思でコントロールしていると考えますが、実際には異なります。状況ごとに湧き上がる感情や考えは、脳内で定められている「自動思考」によってほぼ決まるのです。この自動思考は、個人ごとの人生経験に基づいて作られるものです。幼い頃に親から厳しくしつけられた人、特に明確な理由もわからず体罰や否定的な言葉を受け続けた人は、自分自身に対しての自信が持てなくなります。幼い頃に形作られた自動思考により、自分勝手な行動をすると不安になるようにプログラミングされるのです。こうした子供は大人になると、自分の意思を他人に伝えることを恐れ、他人の目や他人からの評価を異常に気にする人になります。常に自分の意思や意見を抑圧し、周りの人からの評価ばかりに神経を尖らせるため、日々の生活で膨大なストレスを受けるようになります。こうした精神が形成されることが、うつ病を発症させる最大の原因となる場合もあるのです。認知行動療法は、幼少期に作られた間違った自動思考を改めることができる治療法です。物事の捉え方、考え方自体を変えることで、ストレス元の問題を解消できるためうつ病の症状を緩和できます。また、一旦正しい自動思考が形成されれば、普段の生活でもストレスを受けることが少なくなるため、今後のうつ病の予防も行なえるようになります。

心療内科では、うつ病治療のために、この認知行動療法と薬物療法の2つを同時進行して行ないます。薬物療法によって症状が深刻化することを抑え、認知行動療法によって徐々にストレス元へアプローチを行ない、原因から根治治療をすることができるのです。うつ病などの精神病は、体に起きた病気を治すのとは違い短期間で治るものではありません。治療カリキュラムは数年単位の長期となり、さらに治療効果も実感しにくいため、多くの人は医師に騙されているのでは、と疑念を抱きやすいのです。うつ病を完治させるのは容易なことではありません。医師としっかりと話し合い、諦めずにしっかりと治療カリキュラムを受け続けましょう。

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