患者数も増大している危険なうつ病|検査によって簡単に調べられる

ウーマン

正しく診断できる検査方法

ナース

診断の難しいうつ病・新型うつ・双極性障害ですが、最近では問診以外に複数の検査方法によって診断することもできるようになりました。代表的なのは唾液検査、血液検査、光トポグラフィーの三つです。心療内科によっては症状が判別しづらい場合、問診と同時にこれらの検査を複数行なう場合もあります。

唾液検査では、唾液に含まれている物質「クロモグラニンA」の量を調べる方法です。このクロモグラニンAとは、腎臓からストレス物質であるアドレナリンが放出された時に、同時に体に分泌される物質です。アドレナリンを検出するのは容易ではありませんが、クロモグラニンAは唾液からでも検出ができるので、簡易な検査方法として用いられています。この検査は普段受けているストレスの度合いを調べるものであるため、うつ病に罹患している人の場合、一般の人に比べ大量のクロモグラニンAを検出できます。検出された量の度合いにより、うつ病かどうかを判断できるのです。最大のメリットは患者さんへの負担が少ないことです。身体的な負担はもちろんのこと、費用の負担も少ないので、手軽に検査を受けることができるのです。

血液検査では、血漿内のEAP濃度を調べることで検査を行ないます。このEAPとはエタノールアンミリン酸と呼ばれる物質であり、うつ病患者の人の多くが一般の人に比べて、このEAP濃度が薄いことがわかっています。唾液検査の結果は。その場その時に受けるストレス具合によって変化しますが、血液検査であればその場の精神状態によって結果が変わるわけではないので、より性格な結果が得られます。しかし、この血液検査はまだ受けられる医療機関が少ないので、地域の心療内科で手軽に受けることはできないでしょう。

うつ病の検査として、多くの心療内科で導入されているのが、光トポグラフィー検査です。この検査方法では、頭部に特殊な機器を取り付け、前頭葉の血流の多さによってうつかどうかを診断できます。うつ病に掛かると、ドーパミンやエンドルフィンといった脳を活性化させる脳内物質が極端に減るため、脳の血流も少なくなります。光トポグラフィー検査によって血流を調べれば、血流の多さによって脳の活動状態が分わかるため、うつかどうかが判断できるのです。新型うつの場合、この光トポグラフィーでは検査がでません。そのため、うつ症状に悩んでいる人が、光トポグラフィーでの検査結果で正常だと診断されれば、その人は新型うつだと診断することができます。双極性障害の場合も、検査中の言語流暢性課題を出すことにより、うつ病とは異なる血流パターンがわかります。双極性障害をうつ病だと誤診された場合、間違った治療により長期間症状に苦しむこととなります。光トポグラフィー検査を受けることで、双極性障害だと診断が改まれば、正しい治療を受けられるようになります。長らく治療を受け続けていても、まったく症状が改善されないという人であれば、光トポグラフィー検査よって再検査を受けてみてもよいでしょう。

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